茶のこころ

「茶の心」とは、分りやすくいいますと、 おいしいお茶をもてなし、もてなされる道のことです。
人と人との出会い、いわば 一期一会の考えがでてきます。今生にただ一度の出会いの茶会です。
また、「和敬静寂」という言葉でもあるように、 「和敬」とは、お互いに仲良くお互いを敬う、意味です。茶を交わりお互い敬愛し、互いに心の内で助け合い、いたわり合うことです。 「静」とは心の内より綺麗に、 「寂」とは「わび」、「さび」という言葉で呼ばれています。

茶会のひとこま

茶をとおして

一、人との和を図り、人と物、物と物との調和を考え、美しく生きる
一、人はどんな人に対しても敬意を表し、物はどんな物でも大切に扱う
一、身の回りをきれいにし、清らかな心を保ち、物事を素直な目で見る
一、自分の分をわきまえ、最善を尽くしたうえで、すべてに動じない心を持つ

(「和敬清寂」より)

利休七則

一、茶は服のよきように点で
一、炭は湯の沸くように置き
一、冬は暖かに夏は涼しく
一、花は野の花のように生け
一、刻限は早目に
一、降らずとも雨の用意
一、相客に心せよ
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